ドーピング検査とは
大きく分けて、ドーピング検査には以下の2種類があります。
- 競技会検査(競技会において実施される検査)
- 競技会外検査(競技会以外の、アスリートの自宅やトレーニング場所などで実施される検査)
競技会検査は、競技会に参加したアスリートがクリーンであることを証明し、そのパフォーマンスや記録が本物であることを証明するために行われます。 そして、競技会外検査は、競技会以外でドーピング検査を行うことによって、クリーンなアスリートのみが競技会に参加できる環境をつくり、クリーンなスポーツに参加するアスリートの権利を守るために行われます。 よって、ドーピング検査は、ドーピングをしているアスリートを摘発することだけでなく、フェアでクリーンなスポーツを守るうえで、とても大切なものなのです。
また、このドーピング検査が正しく行われるためには、その信頼性や正確性が保証されなければいけません。よって、ドーピング検査を実施する大会や対象者について、事前に公開されることはありません。 また、一連のドーピング検査の手順についても国際的に統一(検査及びドーピング調査に関する国際基準)されており、アンチ・ドーピング機関が認定したドーピング検査員(Doping Control Personnel)がその対応を行っています。
※ドーピング検査は、アスリートから検体(尿や血液)を採取し、分析する施設へ送るまでのことを指します。検体に禁止物質などが入っているか否かを調べるのは、世界アンチ・ドーピング機構によって認定を受けている分析機関です。日本では、株式会社LSIメディエンスが認定分析機関です。