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ドーピング検査

ドーピング検査の目的は、クリーンでフェアなスポーツを守ると共に、全てのアスリートが持つ「クリーンなスポーツに参加する権利」を守ることです。
この理念のもと、JADAは全世界、全スポーツで統一されたルールに則ってドーピング検査を行っています。

ドーピング検査の立案

JADAは国内で実施されるドーピング検査の計画を立てています(ただし、国内で実施される国際競技団体管轄の検査においては、異なります)。
また、近年ではより効率的に効果的なドーピング検査を実施できるよう計画を行っています。例えば、WADAが各スポーツのドーピングに対するリスクと影響力をもとに作成、公開している「TDSSA(Technical Document for Sport Specific Analysis)」に沿って、各スポーツの分析内容を決定したり、インテリジェンス活動から得られたものを含む各種情報をもとに、検査対象者や競技会、タイミングなどを決定しています。

ドーピング検査の実施

JADAでは、競技会でのドーピング検査、競技会以外でのドーピング検査(自宅やトレーニング場所など)を行っています。ドーピング検査計画に沿って、アスリートから尿と血液(両方もしくはどちらか一方)の検体を採取します。また、「検査及びドーピング調査に関する国際基準」に則って、アスリートのプライバシー保護に配慮し、信頼性の高いドーピング検査を実施しています。
実際にアスリートから検体を採取するのは、JADAが認定したドーピング検査員(DCP)が行い、その後検体はWADA認定ラボに搬送され、分析されます。

国内のドーピング検査統計はこちら

アスリートバイオロジカルパスポート(ABP)プログラムについて

ABPは、血液ドーピング等の禁止方法をはじめ、従来の検査方法では検出が難しい物質の検出を、個人のプロファイリングから検出するために構築されました。
2009年にWADAによるアンチ・ドーピング機関(ADO)向けの最初のABP運用ガイドラインが作られ、以降、定期的に改訂され実施しています。

血液ドーピングとは、自己血や他者血を輸血することで酸素運搬能力をあげて、持久力を向上させる禁止方法です。他者血の赤血球は自分の赤血球とは区別できるので、1回の検査で検出することができますが、自己血の輸血は1回の検査では判定できないので、繰り返し血液検体を分析して赤血球の異常な増減等により判定します。

ABPプログラム詳細はこちら