人材の育成
JADAは、継続的に実効性の高いアンチ・ドーピング活動を展開するため、アンチ・ドーピングについて共に活動する多様な人材育成を行っています。
ドーピング検査員(Doping Control Personnel; DCP)
ドーピング検査において、アスリートからの検体採取を行う、JADAが認定する検査員です。
適切で、アスリートが安心して受けられるドーピング検査を実施するには、検査に必要な最新の知識や手技を持ったDCPの存在が不可欠です。JADAでは、DCPの新規認定や、認定更新のための研修を行うと共に、日々検査に対応しているDCPと意見交換を行い、よりよいドーピング検査を目指しています。
- DCO:Doping Control Officer(検査における検体採取手続きを行うドーピング検査員)
- BCO:Blood Collection Officer(検査において血液検体を採取するドーピング検査員)
Recruiting and Training of Doping Control Personnel for Major Events(Eng.)
クリーンスポーツEducator(エデュケーター)
アンチ・ドーピング研修会などで講師を務め、アスリートやサポートスタッフなどが単に知識を知っているだけでなく、研修を通してスポーツの価値を発信したり、アンチ・ドーピングに関する行動(クリーンスポーツ行動)を実践できるように働きかけ、寄り添い、導いていく役割を担っています。
2021年に初めて発効となった「教育に関する国際基準(ISE)」において、Educator(教育者)の定義と概念が導入されました。国内では、統括団体・競技団体に所属する「承認Educator」と、JADAに所属する「JADA認定Educator」の2種類があります。いずれの場合も、ISEの定義を踏まえ、JADAが指定する研修と審査を経ることでEducatorとしての活動が可能になります。
アンチ・ドーピング教育の推進に大きな役割を担うEducator自身が学び続けていくために、JADAでは定期的なスキルアップの研修や、Educator同士の情報交換の機会を設けています。
クリーンスポーツ行動