ドーピング検査技術研究開発事業国際シンポジウム2024を開催
JADA symposium on Anti-Doping Science Research2024
Emerging anti-doping science research in Japan
JADAは、12月13日にスポーツ庁と共催で「ドーピング検査技術研究開発事業国際シンポジウム2024」を開催しました。会場にはアジア・オセアニア地域のアンチ・ドーピング医科学担当者をはじめ、国内の製薬関連企業及び医科学研究者など、約100名の関係者が集まりました。
2020年度よりドーピング検査技術研究開発事業を委託事業として推進しているスポーツ庁の室伏広治長官からご挨拶があり、スポーツにおけるアンチ・ドーピング科学研究を推進することの意義に触れつつ、日本をはじめアジア地域のドーピング検査技術研究実施の重要性ついて強調されました。
第1部では、「Emerging anti-doping science research in Japan」をテーマに世界をリードする2名のアンチ・ドーピング科学研究者を招聘し基調講演を行いました。米国アンチ・ドーピング機構(USADA)の最高科学責任者であるマシュー・フェドルク博士は、「アスリートとアンチ・ドーピング事例を支える科学的研究」と題し、アスリートとクリーンスポーツ環境維持のためのドーピング検査とアンチ・ドーピング科学研究の重要性について講演しました。また、ドイツ・ケルンスポーツ大学のマリオ・テヴィス教授が「アナボリックステロイド-アンチ・ドーピング検出戦略と代謝研究」と題しドーピング分析機関と研究の重要性について話しました。
第2部では「Research and development of doping test technology in Japan」をテーマにドーピング検査技術研究開発事業において研究を推進してきた国内研究者5名が研究成果報告を行いました。また、同様に国内研究者によるパネルディスカッションでは本事業の更なる拡充に向け会場に集まった出席者とともに活発な意見交換がなされました。
当機構は、今後も、国内の大学や研究機関などの研究パートナーと連携しドーピング検査技術研究開発をすすめ、世界的な研究技術開発をリードできるよう努めて参ります。
The Japan Anti-Doping Agency (JADA), commissioned by the Japan Sports Agency, successfully hosted the 2024 Symposium on Anti-Doping Science Research on December 13th, 2024. This symposium, held at Hotel Chinzanso Tokyo, brought together leading experts and researchers to discuss emerging anti-doping science and its applications in supporting clean sport.