違反が問われたときは?
ドーピング検査を受け、検体の分析によって、違反が疑われた(禁止物質または、禁止物質や禁止方法の使用を示すような物質が検出した)場合でも、アスリートは、すぐさまアンチ・ドーピングのルール違反(アンチ・ドーピング規則違反)となるわけではありません。世界アンチ・ドーピング規程に則って「違反の有無」や「違反だった場合の資格停止を受ける期間」などが、公平な環境で判断されます。
具体的には、
アスリートの違反の有無や、資格停止期間などの制裁を決定する「日本アンチ・ドーピング規律パネル」は、JADAや競技団体などからは独立しており、中立かつ公正な判断ができるようになっています。規律パネルは、アスリートを含めた関係者の意見を聞く聴聞会を開催します。アスリートは、聴聞会に参加し、自身の意見を述べたり、資料を提出することが可能です。
さらに、規律パネルの決定内容に納得がいかない場合、アスリートやJADAは不服申し立てをすることができます。国内においての不服申立先は、中立な組織として「日本スポーツ仲裁機構」が指定されています。