注意が必要な治療薬
治療の前に必ず確認してください
【医療従事者の方へ】
症状別に注意が必要な治療薬を確認できます。
【アスリートの方へ】
病院で診察を受ける際、医師にこのページを確認してもらうよう伝えてください。
<注意>
ここには、禁止物質のすべてを掲載しているわけではありません。
ここに掲載したもの以外にも禁止物質に該当するものがありますので、禁止表で確認いただき、不明な場合はお問い合わせください。
禁止表国際基準:
https://www.playtruejapan.org/code/
※必ず最新のものをご確認ください。
- 病原性微生物に対する薬剤
- 抗菌薬、抗ウイルス薬、抗真菌薬のほとんどは禁止物質ではありません。
- 抗悪性腫瘍薬
- アロマターゼ阻害薬
S4.1.アロマターゼ阻害薬
抗エストロゲン薬
S4.2.抗エストロゲン薬
- 炎症、免疫、アレルギーに作用する薬剤
-
副腎皮質ステロイド
S9.糖質コルチコイド
総合感冒薬(メチルエフェドリン、プソイドエフェドリン等を含む製剤)
S6.B.特定物質である興奮薬
アナフィラキシーショック(エピネフリン・アドレナリン)
S6.B.特定物質である興奮薬
- 代謝系に作用する薬剤
- 糖尿病治療薬(インスリン類)
S4.4.代謝調節薬
痛風・高尿酸血症治療薬(プロベネシド)
S5.利尿薬および隠蔽薬
- 内分泌系に作用する薬剤
- 男性ホルモン製剤
S1.蛋白同化薬
乳癌治療薬
S4.2.抗エストロゲン薬
排卵誘発薬
S4.2.抗エストロゲン薬
GnRHアゴニスト製剤
S2.2.1 男性におけるテストステロン刺激ペプチド
子宮内膜症治療薬(ダナゾール)
S1.蛋白同化薬
視床下部ホルモン製剤
S2.2.1 男性におけるテストステロン刺激ペプチド
S2.2.2.コルチコトロピン類およびそれらの放出因子
S2.3.成長因子および成長因子調節物質
下垂体前葉ホルモン製剤
S2.2.1 男性におけるテストステロン刺激ペプチド
S2.2.2.コルチコトロピン類およびそれらの放出因子
S2.3.成長因子および成長因子調節物質
下垂体後葉ホルモン製剤
S5.利尿薬および隠蔽薬
- ビタミン製剤、輸液・栄養製剤
- 点滴(入院施設を有する医療機関での治療およびその受診過程で正当に実施される点滴は禁止されていません。)
M2.2「静脈内注入および/又は静脈注射で、12時間あたり計100mLを超える場合は禁止される。但し、入院設備を有する医療機関での治療および受診過程、外科手術、又は臨床検査のそれぞれの過程において正当に受ける場合は除く」
血漿増量薬(デキストラン、ヒドロキシエチルデンプン)
S5.利尿薬および隠蔽薬
- 血液製剤、血液に作用する薬剤
- アルブミン
S5.利尿薬および隠蔽薬
赤血球
M1.血液および血液成分の操作
『1.自己血、他者血(同種血)、異種血又はすべての赤血球製剤をいかなる量でも循環系へ投与するあるいは再び戻すこと』
※ただし、登録された採取センターで行う競技者からの血漿交換による血漿または血漿成分の提供*を除く。
*JADA訳注:国内では、日本赤十字社の献血ルームで実施される血漿成分献血が該当する。
造血薬(エリスロポエチン)
S2.1.1.エリスロポエチン受容体作動薬
S2.1.2.低酸素誘導因子(HIF)活性化薬
- 循環系に作用する薬剤
- 降圧薬
S5.利尿薬および隠蔽薬
P1.ベータ遮断薬
狭心症治療薬・不整脈治療薬
P1.ベータ遮断薬
心不全治療薬・昇圧薬(カテコラミン系)
S6.B.特定物質である興奮薬
S4.ホルモン調節薬および代謝調節薬
- 呼吸器系に作用する薬剤
- 気管支拡張薬・気管支喘息治療薬
S3.ベータ2作用薬
S6.B.特定物質である興奮薬
S9.糖質コルチコイド
S1.2.その他の蛋白同化薬
鎮咳去痰配合剤
S6.B.特定物質である興奮薬
- 消化器系に作用する薬剤
-
炎症性腸疾患治療薬
S9.糖質コルチコイド
健胃薬(チョウジ)
S3.ベータ2作用薬
痔疾患治療薬
S9.糖質コルチコイド
- 精神系に作用する薬剤
- 精神刺激薬
S6.興奮薬.A,B
脳浮腫治療薬
S5.利尿薬および隠蔽薬
麻薬および類似薬、麻酔薬
S7.麻薬
- 眼科疾患治療薬
- 緑内障治療薬
P1.ベータ遮断薬
S5.利尿薬および隠蔽薬
- 耳鼻科疾患治療薬
-
副腎皮質ステロイド
S9.糖質コルチコイド
浸透圧利尿薬
S5.利尿薬および隠蔽薬
- 皮膚科疾患治療薬
-
副腎皮質ステロイド
S9.糖質コルチコイド
皮膚潰瘍治療薬
S2.3.成長因子および成長因子調節物質
- 腎・泌尿器系薬
-
腎性貧血治療薬
S2.1.1.エリスロポエチン受容体作動薬
S2.1.2.低酸素誘導因子(HIF)活性化薬
血液透析
M1.血液および血液成分の操作
『血液あるいは血液成分を物理的あるいは化学的手段を用いて血管内操作すること』
過活動膀胱治療薬
S1.2.その他の蛋白同化薬
- 漢方薬
- 麻黄(マオウ)
S6.B.特定物質である興奮薬
ホミカ
S6.B.特定物質である興奮薬
ハンゲ
S6.B.特定物質である興奮薬
ブシ、チョウジ、サイシン、ナンテンジツ、ゴシュユ
S3.ベータ2作用薬
- 骨粗鬆症治療薬
- 選択的エストロゲン受容体調節薬
S4.2.抗エストロゲン薬
- 歯科・口腔用材
- 副腎皮質ステロイド
S9.糖質コルチコイド
歯周組織再生薬
S2.3.成長因子および成長因子調節物質
禁止物質・禁止方法を使用して治療する際には、治療使用特例(TUE)の手続きで審査の上承認を得る必要があります。
禁止物質・禁止方法を使用する際には、
1.アスリートのアスリート・カテゴリーを確認してください。
・アスリート・カテゴリー チェッカー
2.禁止表分類S6.興奮薬、S7.麻薬、S9.糖質コルチコイド、P1.ベータ遮断薬(一部の競技)を使用する場合は、遡及的TUEの手続きも可能です。
TUEを申請する を確認してください。