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10のアンチ・ドーピング規則違反いはん

世界アンチ・ドーピング規程では、アスリートの「厳格責任げんかくせきにん証明責任しょうめいせきにん」が求められています。

それは、【10のアンチ・ドーピング規則違反いはん】に対して、アスリート自身が役割と責務を果たし、自身で証明する必要があるものとして定められています。

すべての人がクリーンなスポーツに参加する権利を守るために、規則違反いはんとならないよう、アスリート一人ひとりが責任を果たす必要があります。

アスリートの厳格責任  証明責任

厳格責任

禁止物質が存在した場合は、アスリートの過失の有無に関わらず、アンチ・ドーピング規則違反いはんとなること。

証明責任

アンチ・ドーピング規則を守っていることを、アスリート自身が証明すること。

10のアンチ・ドーピング規則違反いはん

1  採取した尿にょうや血液に禁止物質が存在すること

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2  禁止物質・禁止方法の使用または使用をくわだてること

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3  ドーピング検査を拒否きょひまたはけること

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4  ドーピング・コントロールを妨害ぼうがいまたは妨害ぼうがいしようとすること

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5  居場所情報関連の義務を果たさないこと

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6  正当な理由なく禁止物質・禁止方法を持っていること

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7  禁止物質・禁止方法を不正に取引し、入手しようとすること

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8  アスリートに対して禁止物質・禁止方法を使用または使用をくわだてること

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9  アンチ・ドーピング規則違反いはんを手伝い、うながし、共謀きょうぼうし、関与かんよすること

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10  アンチ・ドーピング規則違反いはん関与かんよしていた人とスポーツの場で関係を持つこと

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違反いはんをするとどうなるの?

違反いはんをすると、制裁措置そちを受けることになります。制裁期間中は、競技会への参加やトレーニング、コーチとして指導に関わるなど、スポーツの活動に一切関わることができなくなります。

意図的な違反いはんや、複数回の違反いはんは、永久に競技活動ができなくなるなど、より厳しい制裁を受ける場合があります。

制裁措置そち(例)

① アスリート自身の成績が自動的に取り消され、資格停止期間が課される

② 他のチーム員に対するドーピング検査の実施じっしやその他制裁の可能性

③ チーム自体の活動の制限やチームの成績取り消しなど、より厳しい制裁の可能性

①は個人への制裁。②と③はチームへの制裁。

違反いはんのケース

個人の場合   

チーム員2人以上の場合    ①+②

チーム員3人以上の場合    ①+②+③

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